2007年04月17日

上野洋子/asterisk『“YK20”〜20周年につき初ソロ〜[audio]』

 2006年12月に行われたライブから11曲(メドレーがあるので実際の曲数はもっと多い)をセレクト。ライブでは「ポップス」をキーワードに、個人のソロアルバムだけでなくzabadakやVita Nova、アニメや映画に提供した曲など幅広く演奏されたのだけど、その中でも今回は本人中心度が高い(企画ものや他人の依頼で書いたものではない)選曲になっており、ベストアルバムといってもいいかも。

 原曲から大幅にアレンジを変えたものや、原曲では本人が歌っていないものがあるのもライブ盤の楽しみ。普段あまりないところでは、ギターばりばりのロック調、スティールドラムで南国楽園ムード、アコギ弾き語り、あたりかなあ。コーラス部分は一部サポートメンバーの男性声になっていて、これまた新鮮。その大御所揃いのサポートメンバーによる演奏も聴き所。
 そしてもちろん、その豪華な演奏に埋もれることなく響く声も。ときに高らかに、ときに茶目っ気たっぷりに、ときにしっとりと、くるくる表情を変えながらステージを仕切っていく。ヴォーカリストとしての実力を再確認。

 個人的ベスト1は、やはり『カモメの断崖、黒いリムジン』。インプロの間奏からコーラスとの掛け合いで盛り上がっていくあたりが、ライブという空間で見事増幅されたと思う。この曲はビジュアル面の演出もあったので、この後出るDVDが楽しみ。
posted by 築城 at 23:54| ポップス

2007年04月01日

Eimear Quinn 『Gatherings』

 未発表曲2曲を含むベストアルバム。個人的には、現在入手困難なデビューシングルやオムニバス収録曲がやっと聴けてうれしい(涙)

 『Through the Lens of a Tear』からも数曲入っているけど、それ以外の曲も雰囲気は『Through the〜』よく似ている。ケルトとクラシックが混ざり合ったファンタジックなアレンジに、美しくも優しいヴォーカル。声が何か柔らかいんだよね。存在感がありながら、空気にすっととけ込むような。

 個人的にはシンプルアレンジのTrack8〜10をあえて押したい。多重コーラスも控えめで、その分声の圧倒的な存在感がひしひしと。

Eimear Quinn, Official Website (アーティスト公式、試聴可)
posted by 築城 at 07:13| アコースティック