エスノで多重コーラスというツボど真ん中な世界なんだけど、特徴的な歌い方が好みではなく、今までアルバム購入に踏み切れなかった人。でも今作を試聴したら、コーラス多めでその特徴が気にならないので買ってみた。
これでもかと重ねられた音、凝らされた技巧。徹底的に作りこまれた荘厳な世界。この(いい意味で)つくりもの感は木屋響子に似ている気がする。閑話休題。完成度高く、どっぷり浸れます。
… Akiko Shikata 【 RAKA 】 … (アーティスト公式内特設サイト)
2006年10月26日
志方あきこ『RAKA』
posted by 築城 at 23:38| ファンタジー
2006年10月25日
上野洋子『自然現象』
雨や陽光、月や星空、はたまた鳥の啼き声や桜の舞い散る様を擬音で綴った歌集。中身はいつも通りのヴォーカルワークバラエティ。
擬音というのは、声を楽器として扱うのに適しているのか。track11なんか、雪の降り積もる「声」がただただ重なって何か凄みが。「楽器としての声」は、以前にも『VOICES』や『Puzzle』でやっていますが、今回は日本語を歌詞にしたことで親しみやすくなった気がします。
声の重なりは美しく、追いかけっこは軽やかに。楽器はトイピアノやらマリンバやら、可愛い系が多いかな。民族色なし、一部詩の朗読あり。
元々この「自然現象」シリーズは、女性コーラスユニット・Marsh Mallowでやっていたもの。そこのメンバーも今作に参加していて、7割方Marsh Mallowのミニアルバムとも言える。そして残りは、実は非「自然現象」な曲。コーラスものもよいけど、RPGの水の祠BGM風(何だそりゃ)なtrack9や、track12の素朴な一人ヴォーカルもよいなあと思うのです。
uenoyoko (アーティスト公式)
擬音というのは、声を楽器として扱うのに適しているのか。track11なんか、雪の降り積もる「声」がただただ重なって何か凄みが。「楽器としての声」は、以前にも『VOICES』や『Puzzle』でやっていますが、今回は日本語を歌詞にしたことで親しみやすくなった気がします。
声の重なりは美しく、追いかけっこは軽やかに。楽器はトイピアノやらマリンバやら、可愛い系が多いかな。民族色なし、一部詩の朗読あり。
元々この「自然現象」シリーズは、女性コーラスユニット・Marsh Mallowでやっていたもの。そこのメンバーも今作に参加していて、7割方Marsh Mallowのミニアルバムとも言える。そして残りは、実は非「自然現象」な曲。コーラスものもよいけど、RPGの水の祠BGM風(何だそりゃ)なtrack9や、track12の素朴な一人ヴォーカルもよいなあと思うのです。
uenoyoko (アーティスト公式)
posted by 築城 at 06:02| アコースティック
梶浦由記『FICTION』
初のソロアルバム。これまで手がけてきた劇伴曲の中から代表的なものをリアレンジ+新曲という内容。1曲を除いてすべてヴォーカル曲。
新曲の方はわりと普通の歌もの、ポップス。対して、劇伴曲の再録は民族系で、ブルガリアン・ヴォイスっぽいコーラスワークあり、イーリアンパイプも各所でよく使われているような。私的にはやはり後者が涙もの。民族やオペラ等々のエッセンスを取り入れながら土臭さやベタな感じはなく、かっこいい。そして、力強い女性ヴォーカルが全体をまとめあげています。
これまでにもサントラの形で作品を大量に発表している人ではありますが、サントラってどうしたってドラマなりゲームなりで使うための曲(コミカルな場面用の曲とか、ザコバトル曲とか)が混じっちゃうわけで……この人の曲聴いてみたいんだけどそういうのがなー、という人にはぜひに。いやほんと、おいしいとこ取り。
FICTION | YUKI KAJIURA(発売元公式、試聴可)
新曲の方はわりと普通の歌もの、ポップス。対して、劇伴曲の再録は民族系で、ブルガリアン・ヴォイスっぽいコーラスワークあり、イーリアンパイプも各所でよく使われているような。私的にはやはり後者が涙もの。民族やオペラ等々のエッセンスを取り入れながら土臭さやベタな感じはなく、かっこいい。そして、力強い女性ヴォーカルが全体をまとめあげています。
これまでにもサントラの形で作品を大量に発表している人ではありますが、サントラってどうしたってドラマなりゲームなりで使うための曲(コミカルな場面用の曲とか、ザコバトル曲とか)が混じっちゃうわけで……この人の曲聴いてみたいんだけどそういうのがなー、という人にはぜひに。いやほんと、おいしいとこ取り。
FICTION | YUKI KAJIURA(発売元公式、試聴可)
posted by 築城 at 06:02| ポップス